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食物アレルギーの給食室の対応。現給食調理員・元保育士がお答えします。

2024年6月17日

 

悩み
悩み
私の子ども、食物アレルギーがあるの。だから給食が心配で心配で…

 

そうですよね。大事なお子様に何かがあってはいけません

だからといって、いつまでもお子様をずっと家で見るわけにはいきませんよね。

ある程度の歳になったら、人間関係などの社会勉強もスタートしたほうがいいと考える方も多いかと思います。

 

食物アレルギーのお子様の保護者の方は、普段から自分自身がお子様へ気を遣っている分、給食室がどのような対応をしているか気になりますよね。

ここでは、一般的な給食室の食物アレルギーへの対応についてをご紹介します!

預ける園により少しづつ対応が異なるかもしれませんので、最終的にはご自身でしっかり確認してくださいね



 

食品アレルギーの対応

 

ココに注意

保育園やこども園によっては、食物アレルギーは命に関わるとのことなので代わりになる食品を用意しないところがあります。

給食を食べないという安全を取るか代替え品でも食べて欲しいか

十分確認の上、保育園や幼稚園、こども園に申し込んでくださいね。

 

食物アレルギーのお子様全般のこと

病院での診断結果を職員と共有し、把握した上で調理します。

食物アレルギーのお子様の給食は、給食室でも保育教諭でも誰でもすぐに分かるよう、おぼんの色を変えたり、食器にマークをつけたりしていることが多いです。

また、食物アレルギーの種類によって色分けすることで、職員が見ただけてこの子どもは何アレルギーを持っているか分かるようにしています。

食物アレルギーの子どもは、アレルギーを取り除いた別メニューを作りますので、調理員全員の味見はもちろん、出来上がりのものを検食・冷凍保管したりしています。

食物アレルギーの子どものおかわりも用意し、分かりやすいよう記載したり専用のおぼんに乗せます。

カートに乗せて給食を運ぶ際は、食物アレルギーの子どもの分は別カートなど安全な箇所に配置して運び、配膳も十分に気をつけます。

 

 

食べる部屋での対応

給食では座る席も固定となることが多いです。

お友達と一緒に座りたい気持ちは痛いほど分かりますが、アレルギー専用の席を設けてそこで食事をします。

周りのお友達も「○○ちゃんはアレルギーがあるから気をつけなければ」といが意識も生まれます

初めは子どもたちから「○○ちゃんは、なんで黄色のおぼんなの?」などと聞かれることもありますが、この意識も大事です。

様々な体質の子どもがいることを知ることができます。

食品アレルギーの子以外にも、花粉症の子、湿疹のできやすい子、鼻炎の子、眼鏡をかけている子、斜視の子などなど…

誰1人、同じ体質はいないのです。子どもたちは集団生活を通じて、それらのことを理解していきます。

 

席の話に戻りますが、席はアレルギーの度合いにより、1人席か、お友達が斜め前の席に座ることがありますが、基本的に横や前にはお友達が座ることはありません

 

 

私の出会った食物アレルギー

全卵除去

卵アレルギーのお子様はよく見かけます。アレルギーの定番ですね。

全卵除去のお子様は、卵が少しでも体内に入ると反応を起こします。

卵スープなどの日は卵を入れる前の出来上がりを取っておき、安全な場所へ置くなど、その日のメニューにより対応します。

お菓子類に入っている場合がかなり多いので、よく確認します。

 

 

加工卵(つなぎ)OK

フライやハンバーグなど、食品と食品のつなぎとして入る卵は少量なので大丈夫ですが、卵スープなどの卵の使用が多いメニューでは、体が反応するという分類になります。

またマヨネーズは、『マヨドレ』という卵が入っていないマヨネーズ風味の調味料で対応することがあります。

(実はポテサラなどで、マヨドレ入りとマヨネーズ入りを食べ比べると、マヨドレの方が美味しいと感じる時があります。とは言っても、ほとんど味の違いはありません。)

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スーパーで売っているところもあります。

 

 

乳アレルギー

牛乳はもちろんNGですが、他にも実に様々な食品に乳は使われています。

給食室で使う有名どころでは、

  • ヨーグルト
  • チーズ
  • スキムミルク
  • パン
  • ハム
  • クッキー類
  • バームクーヘン類などなど…

思いの外多いなと感じた方もいるのではないでしょうか?乳成分の使用は多岐にわたります。

お菓子の場合、いきなり食品に含まれるものが変わることもあるので、常に食品表示欄は確認します。

おやつは牛乳が出ることが多いため、代用品(お茶、豆乳など)で対応します。



 

その他

「そば」

アレルギーは強く反応が出ることが多いので、使用しない園がほとんどです。

たまにお菓子に含まれているので、食品表示はしっかり確認します。

 

「よもぎ」

園ではほぼ出ません。

 

余談

遠足で『キッザニア』に行った際、「ジョブカードに記載していれば、職員みんなわかりやすいのでそうして欲しい」と言われました。今ではQRコードでお子様の食物アレルギーを登録できるそうですね!

 

 

最後に

食物アレルギーを持った子どもが園にいることは、よくあること!

園に預けていると不安な気持ちになるのも分かりますが、きっと先生たちは対応したことがある人ばかりです。

特に給食室では、アレルギーに関しては確認第一!声を出し合いながら調理しています。

アレルギーに関して信頼のできる保育園や幼稚園、こども園が見つかるといいですね。

 

  • この記事を書いた人

すみっぺ

元幼稚園の先生(3年)・元保育士(6年)
現在は、こども園の調理員として活躍中⭐︎
子どもに携わる仕事を、なんと10年以上!

家庭では、男の子の2児の母⭐︎
様々な視点から、子育てについて発信していきます。

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