就活生の悩み
- 保育園の先生になりたいけれど、みんなに幼稚園の先生の方が向いてそうって言われる…
- 就活しているけれど、結局自分はどちらの方が向いているんだろう…
- 本当に先生業でいいのかな?企業も視野に入れようかな…
これから先生を目指す人が気になる、幼稚園の先生と保育士の『仕事や性格の違い』。
保育園も幼稚園も個々で独自の特徴があり、そこへ勤める先生も自然とその園に染まっていきます。
類は友を呼ぶ、朱に交われば赤くなるとはまさにこのことですね。
当たり前ですが、生活も常識も先生によって違うので一概には言えませんが、
- 幼稚園や保育園はこう言う性格の先生が多いよ!
- 幼稚園の先生向きと保育士向きと言われるのはこういう差だよ!
ということが分かるように、幼稚園教諭歴3年・保育士歴6年・こども園給食調理員3年以上の私がまとめました。
就職先を考えている方や先生業を本当に選んで良いのか…とお考えの方、それぞれ参考にしてください。
幼稚園と保育園の『先生の違い』をまとめました!
幼稚園の先生の7つの特徴
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1全体を把握する視野の広さと惹きつける魅力
幼稚園の先生は1人で子どもを最高35名という大人数を見るため、保育園に比べて子ども一人一人を見る時間は限られています。
そのため個々を見ると言うより『集団で見る』ことが多いです。
例えば、「〇〇ちゃんはクラスで記憶力が人より抜きん出ている」など、良いことも悪いことも集団の中で何が突出しているかに目が行きがちです。
子どもを集団で動かすことはなかなか難しいですが、先生が子どもたちにとって魅力的であり、惹きつけられる存在であれば自然とまとまってくるでしょう。
そのためにも子どもたちと心を通わせられるよう新学期は特に意識しましょう。
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2即断即決、テキパキすぐ動ける人
幼稚園の降園時間は午後2時前後。
設定保育の時間が短いので、計画を練ってその日のうちに仕上げたいことを手際よく終わらせなければなりません。
限られた時間の中でどこまで教育を進められるか…テキパキ動けるタフな人でないと毎日こなせません。
しかも、子どもは予想外の行動だらけ。様々な事態にも慌てず臨機応変に対応し、「次はコレをしようとしたけれど、今の状況を考えるとコチラを優先にしよう!」など、即断即決で行動に移す勇気と気持ちが必要になります。
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3幼稚園は縦社会、上司を立てて部下を育てられる人
幼稚園は縦社会が多く、まるで女子高のクラブ活動のようだと言う声も良く聞きます。
その中で上司に盾をつくと、一気に仕事のやりやすさが変わるのも女子ならではかもしれません。
またベテランになってくると、部下を育てたり実習生を育てる仕事が増えてきます。
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4個人戦、みんながライバル
幼稚園の先生は個人プレーが多く、仲良くしていてもどこかライバル意識を燃やすところがあります。
他のクラスよりも…
- 参観で良い教育を見せたい!
- 素晴らしい作品展にしたい!
- 合奏でたくさん拍手を浴びたい!
- ダンスで魅了したい!
- 可愛い衣装・かっこいい衣装だと言われたい!
など…、保護者の評価も気になりますし子どもにも成功体験をさせてあげたい。
幼稚園の先生の心は闘志に燃えていますし、逆に燃えていないと全てをこなせません。
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5「自分の仕事は自分で片付ける」が基本
『自分の仕事は自分で片付ける』…当たり前のようですが、こういう言い方はどうでしょう
=『誰も助けてくれないかもしれない』
前にも述べてように先生1人に対し子どもが35名です。
ベテランの先生であっても、やることがたくさんありすぎて自分のクラスで精一杯の時も多いです。
またベテランの先生は教育実習生を持つことも多く、行事など園全体仕事が入ることもあります。
時間があれば手伝ってもらえますが、基本的に1人で何もかもこなさないといけません。
かといって分からないまま1人で進めて大事になるよりは、しっかり報告・連絡・相談はしましょう。
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6巧みな話術、誤解のないように
バス送迎の保護者と直接話すことは少なく、ほぼ電話になります。
この電話が厄介で、表情が分からないからこそ伝わりにくいことも多々あります。
また突然何を言われるか分からないため、慣れないうちはドキドキするでしょう。
伝えたいことは要件をまとめ、誤解のないような言葉使いを考え、不安なら先輩の先生に相談します。
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7ピアノはできる方が良い
幼稚園の発表会は派手になりがち。
だって見栄えよくしないと、園児が入園してくれませんよね。
そのためピアノは得意な人や練習が好きな人を採用する傾向にあります。
保育園の先生の7つの特徴
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1個々の生活環境まで見るのが保育
幼稚園との大きな違い…それは教育ではなく『保育』すること!
保護者が仕事などで家で見れない分、保育園で生活を学ぶことが大前提です。
そのため個々の生活環境を把握しなければなりませんし、自然と生活環境も分かってきます。
子ども一人一人に合わせた対応が必要となります。
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2楽しい計画とたくさんの引き出しを持とうとする人
朝は早く、お迎えは遅いのが保育園。短い子どもでも9時〜16時くらいになります。
たくさん時間があるため、先生次第で設定保育の時間も有意義なものとなります。
私は、表現遊び・鉄棒遊びを良くしていました。
(表現遊びのおすすめや、逆上がりが全員できた話しはまた後日上げる予定です。)
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3保育園は横社会、コミュニケーションが鍵
年功序列な幼稚園に対し、保育園は横社会で和気あいあいとしています。
縦社会の幼稚園から転職した私にとっては、馴れ馴れしさに慣れるまで葛藤がありましたが、住めば都です。
仲が近くなりすぎるからこそグループ化されやすく、仕事外でも仲間内で遊びに出掛けることが多い印象です。
職員同士の会話も幼稚園教諭より断然多く、保育の悩みも相談しやすいです。
(保育以外の悩みも相談しやすいです。笑)
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4みんなで力を合わせて保育園を盛り上げよう!
妊娠しても頑張って働こうと思えるくらい、保育園は助け合える環境です。
(ただ、保育士は切迫早産が多いようなので注意です。幼稚園はなかなか働けません。)
大変な中でも助け合いながら、より良い保育をしていこうという気持ちの保育士が多いです。
力を合わせる!私の体験談
『自分の仕事は自分で片付ける』の幼稚園の先生特有の精神が残っていた頃…
年長で1人担任だったのもあり行事を1人でこなそうと毎朝早くから夕方遅くまで必死に働いていると、それを毎日見ていたベテランの先生がそっと隣に来てくれて一言。
「誰かに声かけて頼らなあかんよー。声かけてくれたらいつでも手伝うから。」
といって、そっと手伝ってくれました。1人で抱え込んで大変だったので、その言葉と行動に泣きそうになりました。
保育園の先生はみんなで助け合い、幼稚園の先生は1人でマイペースに計画を立てられる、それぞれメリットデメリットはあります。
私は保育園の先生の優しさが心に響きましたが、どちらが自分に合うか良く考えて決めてください。
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5親の様子も要チェックする
保育園で見るのは子どもだけではありません。
さまざまな家庭環境があるからこそ、親の様子もチェックします。
親の様子=子どもの様子 といことが、だんだん分かってきます。
また役所と連携することもあります。
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6表情豊かに!その日の情報を保護者へ報告
保育園はお迎えが基本です。
そのため毎日保護者と顔を合わせますし、早朝保育や延長保育などにあたると担任でなく他のクラスの保護者であっても顔を合わせて申し送り事項を伝えます。
自然と担任でないクラスの保護者のことも知っていきますが、それは保護者にも自分自身を知られるということです。
対面だからこそ、表情豊かに褒めたりちょっぴり叱った話しをしたり、保育園での日常を共有し合い子どもの成長を楽しみます。
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7ピアノは普段の曲が弾けたらOK!ただし、弾ける先生は重宝される
普段の曲が弾けたら、特に問題はありません。
ただ、行事となるとやはり弾ける先生が重宝されます。
私の勤めた保育園では、私ともう1人の先生がソナタ程度弾けたので2人で交代で入園式・合奏の発表会・卒園式など当たっていました。
仕事は確かに増えますが、得意なことは特に苦にはならなかったです。
保育園は褒めてくれますし、モチベーションは上がりました。
(幼稚園は先生はライバル同士なので、あまり褒められないような…)
最後に
幼稚園の先生と保育士は、未来ある子どもを育てる面では一緒です。
ただ、読んでくださって分かるように性格は真逆になることが多いです。
共通部分は、
- 男性職員が少ないことが多く、重たいものの持ち運びなど男勝りなことをなんでもこなす必要がある。
- 子供が大好き!
くらいでしょうか。
ちなみに両方してみたい方は、幼稚園の先生からすることをおすすめします。
保育士は様々な年齢の方が働いている印象ですが、幼稚園の先生は新卒で入り、そのまま続けてベテランになるか、辞めるかの2択が多いです。
また、幼稚園の先生は保育士よりも体力と気力勝負なので若くないと動けないことも多々あります。
あと長期休みが取れるので、私の場合は違う園に務める幼稚園教諭の友達4人で良く旅行に行きました。
海外旅行に行く先生も見受けられます。
保育園は休みが取りづらいので、そういうことはなかなかできないでしょう。
それぞれのメリット・デメリットを照らし合わせて、最善の選択ができるよう応援しています!