こんな疑問を抱いたことは、ありませんか?
保育施設に預けていると「給食だけでも食べて帰ってきて欲しい...」と願う保護者はあなただけではありません。
しかし実際どう作られているか知っていると言う方は、ごく少数でしょう。
かく言う筆者も保育士をしておりましたが、調理員に転職するまで給食室について知らないことばかりでした。
保育とは違いなかなか見えない部分…だからこそ知りたくありませんか?
お子様を陰で支える重要なお仕事、給食室について現調理員がお答えします!
給食室や調理の世界で働きたいと考えている方も、ぜひ参考にしてください。
給食室の1日の流れ
午前スタート
7時台
- 出勤
- 機械の電源をオン
- お茶を沸かす
- 出汁を取る
- 調味料を合わせておく
8時台
- 野菜などの下処理(洗浄)、切る、熱を加える
- 乳児クラスの給食作り(離乳食の初期、中期、後期、完了の最大4種類)
9時台
- クラスの出欠確認、食器を数える
- お米を炊く
- メイン料理の下処理(味を染み込ませる等)
- 調理器具や食器洗い
- 乳児クラスの給食作りの続き
10時台
- 幼児クラスの給食作りと盛り付け(メイン、副菜、汁物、ご飯)
- 調理器具や食器洗い
- 乳児クラスの給食完成!
11時台
- 幼児クラスの給食完成!
- 幼児クラスの給食配膳
午後スタート
12時〜14時
- 調理器具と食器洗い
- おやつ作り
14時30分
- おやつ完成、配膳
- 給食室内の清掃
ここで書類しがてら、休憩タイム。
15時台
- 食器洗い
- 最終確認と電源落とす
16時 退勤
今日もお疲れさまでした!
なぜ朝9時までに出欠が知りたいのか?
よく「朝9時までに欠席の場合は連絡ください」と保育施設から言われると思います。
理由のひとつに『給食の食べる人数』があります。
その気持ち、よく分かります。
ただ1人でも人数が違うと
- 給食の数と出欠の数が合わないため、食べていない子がいるのではと焦ることがある
- 廃棄となるため、もったいないことになる(廃棄量も毎回記入します)
- アレルギーのお子様は特に対応が異なるため、1日の動き方がガラッと変わる
給食室にとって人数把握はかなり重要な項目。
1人でも数が違うと先生も困るので、人数は間違わないよう細心の注意を払っています。
また、休みの子ども一人分でもおかわりに回せると、周りの子どもも喜びます。
ですので、お休みの場合は必ず連絡をお願いします。
最後に
給食室についての流れはお分かりいただけましたか?
これは、とある給食室のほんの1例です。
給食室の数だけその場にあった流れがあり、またその日のメニューによって実に様々な動きがあります。
お子様の保育施設での姿を思い浮かべるひとつに『給食』を思い浮かべてください。
そして今日も元気に降園するお子様に『給食どうだった?』と尋ねてみてください。
「おいしかった!」「にがてだったけど、ひとくちがんばった!」「おかわりできた!」など親子の会話がますます広がることでしょう。
そして頭の片隅に、当たり前のように毎日提供する給食に少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。
調理員はお子様の健康を支える、素敵な仕事です。
家事、育児、仕事でお疲れの保護者も多いことでしょう。
- そんな中で食事作りはなかなか...という方、キットなどの利用もオススメ!
筆者の保育園は無添加で給食を提供しています。